デルフィニウムは、1mを越える茎に50~60個の花がつき、見栄えが良いため、特にイベント会場やホテルのロビー等でよく使用されています。
県内では西条市、大洲市、松山市等で栽培されており、水色のガンマアーミー、濃青色のブルーマジック、藤色のシフォンベール等の品種を中心に、主に12月から6月にかけて東京や大阪等へ出荷されており、高い評価を受けています。
周桑地域をはじめ、県内各地域でJA全農えひめが育成したエラータム系のオリジナル品種が栽培され、東京市場において有利販売されています。 栽培技術の高位平準化により冬春期を中心とした安定出荷体制を確立し、産地競争力の強化を図っています。 一方、県が育成したシネンシス系の「さくらひめ」は、市場評価は高いものの生産量が確保できていないため、生産拡大が喫緊の課題です。そのため、新規生産者を特に歓迎し、基本技術の指導も行い安定生産につなげていきます。また、採花本数が増加する栽培技術や有利販売につながる栽培技術等を確立するとともに、需要に合わせた供給体制を整えることが必要です。今後は、需要に合わせた供給体制を整え、既存生産者には、地域に応じた栽培技術を普及し所得向上を図り生産拡大に取り組んでいます。