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江崎 賢二

えひめ農林水産アンバサダー

江崎 賢二

さん

元格闘家の江崎さんは、筋肉ムキムキな造林の専門家。数十年、数百年後の森をつくる江崎さんの手はやさしい手をしています。

活動地域:

久万

就労理由:

地方移住

主な作目

ある1日のスケジュール

スケジュール

面積

不明

(現場による)

設備

草刈り機

チェーンソー

のこぎり

雇用

従業員は自分

「息子には、戦う木こりさんと呼ばれます(笑)!」

就業のきっかけを教えて!

僕は奈良に生まれ、京都で育ちました。東日本大震災のボランティアとして被災地を訪れた際、時間の流れのゆるやかな、自然に囲まれる田舎暮らしに憧れを抱いたのです。
それから地方移住を考え、地域おこし協力隊として高知県いの町へ。いの町では造林業に関わり、5年間ほど修行させてもらいました。
ご縁あって、愛媛県今治市に移住し「江崎育林」として独立。久万高原をメインに造林業を行っています。

就業までにどんな準備をしてきた?

高知県いの町で造林業をされている師匠に5年間、弟子入りしています。それまで自分は全く違う分野で働いていたので、造林に関して何も知らない状態からのスタートでした。師匠には、山の歩き方から大自然と向き合う姿勢など、数多くのことを教わっています。
師匠が作業する背中をいつも観ていて、独立した後も「師匠やったら、この現場をどんな風にやるだろうか?」と常に想像しながら作業しています。自然体な山との関わり方を身近に経験させてもらったことは、一生の財産になりました。感謝しています。

就業してからのプライベートの過ごし方は?

10~20代の頃はテントを担いで山でソロキャンをしたり、鞄一つでインドやネパールを放浪したり、アメリカで格闘技の修業をしたりと、超アウトドア派でした。
結婚し、5人家族になってからは子どもと一緒に工作したり、木工でスプーンやコップを作ったり。10代から続けている日記を書いたり、家族動画を編集したりと、ドタバタしながらも楽しい時間をつくることを意識しています。

これからの夢は?

大きな山に比べると、自分はアリのように小さな存在です。見晴らしの良くなった山を任される度に「やれるだろうか?」と不安になりますが、コツコツと続ければ、いずれは山になります。手掛けた山を見上げては「アリの力も侮れないな」と、いつも思います。
学校で息子が、将来の夢の欄に「戦う木こり」と書いていました(笑)。たまに現場を案内していたからか、山の仕事に興味を持ってくれたようです。心配もありますが、一緒に働けたら嬉しいですね。

僕の担う造林業は、伐採業者から全伐された山を引き継ぎ、木を植えて育てる業種です。それぞれ全く条件の違う現場を前に『どう苗を植えて、育てるか』を考え、施行していきます。一つひとつの作業は簡単そうに見えますが、実はとても複雑な作業です。
任された山の全てに足跡を付けて回るような地道な仕事ですが、その分、成し得た際の達成感は大きい。大好きな自然に囲まれて、自分のペースで作業できるこの仕事を、とても気に入っています。

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