#16
山本 由紀

えひめ農林水産アンバサダー

山本 由紀

さん

興居島で夫婦そろって柑橘栽培に取り組む山本さん。露地とハウス、それぞれの栽培方法をバランスよく組み合わせることで、安定した生産と品質向上を目指しています。

活動地域:

松山市

就労理由:

Uターンを機に夫の家業を継ぐ

主な作目

ある1日のスケジュール

スケジュール

面積

約250a

設備

ハウスなど

雇用

なし

「10年後も柑橘の島で
あり続けられるように」

就業のきっかけを教えて!

私も夫も、実家は松山市内で、それぞれ柑橘農家の家庭に育ちました。
夫はサラリーマンとして働きながら、週末には興居島にある実家の園地を手伝う生活を続けていました。
長女が小学校に上がるタイミングで、「これからどこで暮らし、どう働くか」をあらためて考えることに。
家族で話し合い、思い切ってUターンを決断しました。
興居島は離島とはいえ、高浜港からフェリーで約15分とアクセスも良く、
生活のリズムを大きく変え過ぎずに農業へ踏み出せる環境も後押しになりました。

就業までにどんな準備をしてきた?

幼いころから家族の働く姿を見てきたので、農作業については大まかなイメージがありました。さらに夫はサラリーマンとして働きながら、もともと興居島の実家の柑橘栽培を手伝っていたこともあり、「しっかりとした就農準備」というよりは、今まで週2回で関わっていた仕事が、そのまま本業にシフトした感覚に近かったと思います。
設備面では、それまで露地栽培のみでしたが、収穫時期をずらしたり、ブランド柑橘を育てたりするためにハウスを導入しました。また、人手が増えたこともあり、園地を広げることにも挑戦。就農を機に、家族で協力しながら少しずつ規模を広げてきました。

就業してからのプライベートの過ごし方は?

農家になって良かったと感じるのは、家で過ごす時間がぐっと増えたことです。子どもの行事に合わせて休みを取ることもでき、家族の予定に寄り添って働けるのは大きな魅力だと思います。自分たちのペースで動ける柔軟さは、農業ならではの良さですね。

これからの夢は?

今は育てている品種も軌道に乗り、順調に育ってくれています。これからの目標は、ひとつひとつをよりおいしく仕上げること。ブランド品種にも取り組んでいるので、できるだけ規定に合う果実を多く収穫できるよう、日々工夫を重ねています。自分たちの畑から、さらに胸を張れる柑橘を届けられるようになりたいですね。
愛媛県は“柑橘王国”として知られていますが、その中でも松山市や島しょ部は、育てられる品種の幅が広く、柑橘栽培にとても恵まれた地域だと感じています。
例えば南予地域では雪が降ることもあり、寒害への対策が欠かせませんが、こちらではそういった気候リスクが比較的少なく、栽培しやすい環境が整っています。
もちろん、地域ごとに強みや課題はありますが、この土地は多様な品種に向いていることもあり、新しく挑戦する方にとっても取り組みやすい場所だと思います。

農業は、やった分だけ成果がしっかり返ってくる仕事だと実感しています。
柑橘は品種によって単価があ大きく変わるため、高付加価値の品種を選んで育てることで、収入の安定にもつながりやすいと感じます。
周りには、興居島に通いながら農業を続けている方や、ドローンを使った防除・肥料散布を専門に請け負う方もいて、「農業への関わり方はどんどん多様化しているな」と日々感じています。一方で、生産者の高齢化により耕作放棄地が増えると、隣接する園地にも影響が出てしまいます。だからこそ、新しく農業に挑戦する方が増えてくれるとうれしいです。

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