#11
吉岡 大雅

えひめ農林水産アンバサダー

吉岡 大雅

さん

大学卒業後、農業ができる環境を探し求め、大阪から愛媛県西予市へIターン。標高600mの山間の地域でトマトを作っています。

活動地域:

西予市

就労理由:

地域おこし協力隊として新規就農

主な作目

ある1日のスケジュール

スケジュール

面積

10a(トマト)
20a(ブロッコリー)
20a(柚子)

設備

ハウス

電気柵(獣害対策)など

雇用

なし。
夫婦による2名体制。

「とにかく農業がやりたくて
山の上で始めたトマト」

就業のきっかけを教えて!

大学卒業後、農業がやりたくて大阪で開催されていた「農業人フェア」に参加しました。特に作物も地域も決めておらず、この日はとりあえず情報収集できれば良いかなと思っていました。そんな中、制度の手厚さに惹かれたのが愛媛県西予市です。
当時、個人事業主型の地域おこし協力隊を募集しており、そのミッションがトマト栽培。とにかく農業に携わりたかった僕の希望とマッチしました。任期の間は、お給料を頂きながら研修を受けられたので、地縁のない場所で新規就農する僕にとっては心強かったです。また、家賃なしで家を借りられたり、車の貸与があったりと身体ひとつで農業にチャレンジできる環境でした。

就業までにどんな準備をしてきた?

地域おこし協力隊の任期が3年間だったのですが、それが独立までの準備期間でした。 1年目は地域のトマト農家さん12、3件を一定周期で回りながらお手伝いさせてもらいました。標高600mの園地では、積雪もあるので冬にはハウスのビニールを外さねばならず、そういった土地ならではのノウハウも知ることができました。
2年目は、空きハウスでトマトづくりに挑戦。案の定失敗することもあったのですが、地域おこし協力隊としてのお給料が出ていたので不安はなく、思い切ってトライできました。 3年目は、地域の方から使わなくなった園地を借り受けて自分のハウスを建てました。周りの農家さんや肥料屋さんにアドバイスを貰いつつ、温かく見守っていただいてひとり立ちした、という感覚があります。

就業してからのプライベートの過ごし方は?

農業は良くも悪くも自由なので、自分でオンとオフのメリハリを付けるようにしています。例えば日曜日はできるだけ家族の時間を作って子どもたちと遊んだり、出かけたり。晩酌も1日の楽しみのひとつで、仕事モードからプライベートへと切り替えるルーティンです。
また、地域の方々にも気にかけてもらっているのを感じます。例えば、僕が結婚した時にはお祝いとしてハウスの側に休憩スペースを建ててくれました。それまでは園地に日影がなかったので、とても重宝しています。また、子どもが生まれてからは、子どもたちの成長を地域の方々が喜んでくれて、皆の孫のように可愛がられています。

これからの夢は?

来年も農家としていいものを作れるように頑張りたいです。収益が安定しないことには続けられないシビアな部分もあります。好きで始めた農業を続けていくためにも、売れる作物と自分が作りたい作物の生産バランスは定期的に見直すようにしています。
また、ハネ品になったトマトとブロッコリーは、「孫トマト」「孫ブロッコリー」と名前を付けて道の駅や県内スーパーに置かせてもらっています。“孫のように手をかけて大切に育てた”という意味を込めて「孫シリーズ」は誕生しました。ブランディングしたからには、リピーターさんを獲得できるように発信していきたいです。

下調べと初期投資が大切だと思います。やはり、産地化されている作物は先輩農家さんも多い分、熱量や技術を高めあえる環境なので、飛び込みやすいと思います。また、初期の設備投資は手痛く感じるかもしれませんが、収穫量アップや必要以上の手間を省くことに必ず繋がります。僕自身「もっと早く導入しておけばよかった」と思うこともあるので、見極めながら取捨選択することが大切です。

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