愛媛を代表する作目

いちご

いちご

愛媛ではいちご栽培が盛んで、生産額は上位を占めています。品種は、色づきが良く酸味の強い「紅ほっぺ」、大果で甘味が強い「あまおとめ」、甘さと酸味のバランスが良い「紅い雫」が主力です。ハウス栽培のいちごは、寒期に時間をかけて生育するため、1月から2月においしくなると言われ、県内では、主に10月から6月にかけて収穫されています。

品種の特徴

愛媛のいちごは県育成品種を中心に3つのバリエーション

「紅い雫」と「あまおとめ」は、県農林水産研究所で育成した県オリジナル品種です。「紅い雫」は、「あまおとめ」と「紅ほっぺ」を交配した品種で、平成26年に品種登録出願しました。「あまおとめ」は、「とちおとめ」と「さがほのか」を交配した品種で、平成21年2月に品種登録されました。このほか、従来から栽培されている「紅ほっぺ」があります。農協系統共販における品種別面積比率は、「紅ほっぺ」が
60%、「あまおとめ」が
34%、「紅い雫」が3%のシェアを占めています。
いちごは、苗づくりや定植、収穫などの作業を年間通して行っており、病気の発生を防ぐため、雨よけ底面給水育苗の普及に努めています。また、労働負担を軽減するため、高設栽培や高設育苗を推進しています。全国的にオリジナル品種の生産が拡大するなか、県育成品種の「紅い雫」、「あまおとめ」については、炭酸ガス施用や光反射シート設置による品質・収量の向上に努め、栽培面積の拡大を図っています。加工・業務需要の開拓を進め、出荷規格や荷造りの簡素化を図るとともに、有利販売につながる契約取引等に取組んでいます。

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