河野　昌博

水稲・麦・大豆の２年３作ブロックローテーションを20haで行っています。経理販売担当は妻、農作業担当は私1人です。大型・小型トラクター２台ずつを作業別に組み合わせることで、1人でも大規模経営を実現しています。「適材・適所・適対応」をモットーに、効率の良い作業を心がけています。

広島の機械工学の大学へ進学後、帰郷し農業施設園芸の会社に就職しました。オランダに半年間研修し、自然だけに任せない効率的な管理システムの農業ノウハウを体験。帰国後はパプリカ栽培の専門家として９年間活躍しましたが、「土地に根付いた作物で挑戦したい！」と31歳のとき家業を継ぎ、専業農家となりました。

１年を通して水稲・麦・大豆それぞれの播種～収穫作業があります。水田フル活用のため、鶏ふん堆肥を中心に土づくりはしっかりと行っています。 米農家仲間と立ち上げた「田力本願株式会社」では、‘ひめの凜’を中心としたブランド米の販売・PR活動等、農業の魅力を発信しています。

特に麦・大豆はいかに収量をとるかなので、栽培管理を試行錯誤して目標を達成できた時はやりがいを感じます。令和５年に小麦‘チクゴイズミ’で、県平均収量比143％と１等率100％を達成できました。麦作共励会でその収量性と技術等が評価され、全国３位である賞を受賞できた時は嬉しかったです。

規模拡大が第一です。25haを目標に農地を集積していきたいと考えています。 「田力本願株式会社」でも全国規模の食味コンクールでトップを目指しつつ、さらに経営発展していけたらと考えています。