公開日
2023/03/03
-林福連携- 原木しいたけの植菌体験会を開催しました。
昨年度から愛媛県では、原木しいたけ生産を通じた林福連携※の推進を図っており、その取組の一環で、令和5年2月6日、8日に県内障がい者就労施設(以下、就労施設)を対象にした「植菌体験会」を開催しました。
〇 林福連携については、林業トピックス「原木しいたけによる林福連携の取り組みについて」
コチラを参照ください。
今回の植菌体験会を行った経緯としては、これから原木しいたけ生産を考える上で、言葉で説明するだけでなく、実際に身体を使った体験を行うとともに、施設利用者への反応などを確認する機会を設けることで、身体的・精神的面も含めた原木しいたけ生産を考慮する機会となればとの思いから、実施させていただきました。
会では、まず、「植菌作業」の体験を行いました。
植菌作業とは、その名のとおり、菌を植える作業で、菌を植える穴を作るために植菌ドリルを利用して、原木に穴をあけ、しいたけ菌を培養した駒を穴に差し込むこと(駒打ち)で、種付けを行います。
今回の体験では、施設スタッフだけではなく、施設利用者にも植菌ドリルから駒打ちまで体験いただきました。
最初は手こずりながらの作業でしたが、上達スピードが早く、私ら県職員よりうまくなっている方もいらっしゃいました。
また、参加いただいた皆さんが笑顔で楽しくみながらやっていただいていたのが印象的でした。
植菌体験の様子
次に植菌した原木を各就労施設で管理していただくため、しいたけが発生するまでの管理方法を説明させていただきました。
皆さん、熱心に聞いていただくと同時に、細かなところまで質問しておりました。
原木管理指導の説明
最後に、8日のみとなりますが、スミリンウッドピース株式会社(新居浜市)に協力いただき、実際に原木しいたけを生産している現場の見学を行いました。
長年管理された現場は、人工で作られたほだ場(しいたけ原木を管理する場所)の中では、県内有数の規模があり、また、丁度、しいたけが発生していたこともあり、見学された皆さんは興味深く観察されていました。
人工ほだ場見学の様子
今回の植菌体験会を通して、参加者皆さんが楽しく、また、熱心に取り組まれており、今後、原木しいたけ生産を考えていただく上で良い機会となったのでは、と感じました。
また、以前から説明会に来ていただいていた就労施設から、試験的に生産を始めたいとの連絡を受け、早速、体験会翌日に植菌メーカーの協力のもと指導にも行かせていただきました。
その他にも、県の取組をきっかけに、いくつかの就労施設が生産を始め、県内で少しずつ広まりを見せています。
県では、より一層、原木しいたけ生産による林福連携の普及・推進を図りたいと思っております。
皆さんも原木しいたけを生産してみませんか?何か聞きたいことなどがありましたら、県 森林林業課まで気軽にお問い合わせください。
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