林家になりたい

森林を手に入れる

林家とは一定の森林を保有し、その所有山林から搬出される木材によって収入を得ている人のことです。林家になるには山林を手に入れる必要があります。

山林の取得には相続で既に所持している場合と購入により手に入れる場合があります。山林の購入に際して、特別な資格や権利は必要ありませんが、山林を購入したあと、土地の所有者となった日から90日以内に、取得した土地のある市町の長に届出(森林の土地の所有者届出)を行う必要があります。

なお、森林を探すには、森林組合や地元の知己を頼って購入する方法があります。一般的に、小面積で分散した森林よりある程度まとまった森林の方が、経営し易いと言えます。

林業経営を行うには?

林業で育てるヒノキ・スギなどの樹木は、植えてから収穫するまで数十年の月日がかかります。そのため、短期的な収入が得られにくいという短所がありますので、農業等との複合経営をしたり、継続して収穫が行える面積規模で経営することが必要となります。また、100haを超える規模の森林を保有し、計画的に経営を行う場合、森林経営計画を樹立し、国・県・市町に認定を受ける制度があり、認定森林は補助金等の優遇を受けることができます。

必要な機械等を購入するには?

木材は重量物ですので、収穫するためには、運搬機械等が必要で、購入資金が必要となります。国は、一定の条件を満たす担い手に対して、無利子で資金を貸し付ける林業・木材産業改善資金という制度を創設しています。ご利用の場合は、県の出先機関(愛媛県各地方局(支局)森林林業課)にお問い合わせください。

林業の技術を身につけるには?

林業技術研修(林業研究センター)

林業を行うための知識や技術は様々な機関で身につけることができます。
愛媛県では、林業就業者の技術向上を図るため、段階に応じた林業技術研修を実施しています。市町を通じて申し込むこととなっておりますので、お住まいの市町の林務担当部局にご相談ください。

愛媛県林業労働力確保支援センター

愛媛県林業労働力確保支援センター(公財)えひめ農林漁業振興機構では、林業への就業を希望する者(概ね45歳以下)に対して林業就業支援講習(20日コース)を毎年開催しており、林業の基礎的な技術的なを身につけることができます。募集は毎年、4月頃に開始いたしますので、愛媛県林業労働力確保支援センターにお問い合わせください。

愛媛大学

愛媛大学では、愛媛県と連携し森林環境管理学リカレント(社会人)コースを開講しています。
このコースでは、単なる林業の技術・知識だけでなく、木材加工技術、木造建築技術、木材のマーケティング等についての講義、演習及び実技プログラムを実施しており、より高度な知識を得ることができます。例年2月頃に募集を開始します。詳しくは愛媛大学農学部までお問い合わせください。

林業事業体

林業事業体に就職し、現場で技術を磨くことも可能です。県内の多くの事業体では、国の補助事業「緑の雇用」現場技能者育成推進事業により、新規就業者の育成に努めています。林業事業体に就業したい場合は、「林業に就業したい」のページをご参照ください。