女性らしい農業経営者をめざして
八幡浜市
農
野本 沙希
さん
経営状況を教えて下さい
温州みかん(早生、南柑、普通)240aを栽培しています。普段は、私と両親と常勤雇用の4人の労力で作業を行っていますが、収穫期には大勢のアルバイターを雇用しています。6次産業化の取り組みとして、「magenta mikan(マゼンタミカン)」というブランド名で、摘果みかんのアクセサリーやみかんチョコ、みかんパウダーなど、道の駅やネットショップで販売しています。
就業のきっかけや経緯は?
6次産業化の取り組んだ経緯は、家と山の往復の生活、男性主体の農業に魅力を感じていませんでしたが、みかんの加工品展で「みかんチョコクランチ」が最優秀賞に選ばれたのをきっかけに、「人生をかけてこれを商品化したい」という思いがこみあげたことです。
ふだんの仕事内容は?
温州みかんを栽培する農家にとって収穫期の労働力確保は非常に重要な課題です。アルバイターが楽しく作業ができるよう、クイズをしたり(正解者には賞品をプレゼント)、みかん畑でトランペットの演奏会等しています。おやつタイムは皆の楽しみのひとつでもあるので、喜ぶような工夫をしています。アルバイターが気持ちよく働ける環境づくりをすることで雇用の安定にも繋がっています。
やりがいを感じるのはどんな時?
6次化について全くの無知であったため、ネットで情報収集したり、研修会に積極的に参加しました。研修会、販売会等を通して様々な出会いがあり、私の世界は広がり充実した日々になりました。また、農業以外に携わる事で、素晴らしい景色に癒されながら仕事ができる農業の良さにも改めて気づかされ、農業が大好きになりました。
これからの目標は?
「マゼンタミカン」ブランドを広め、収益増加を目指す。みかんパウダーの可能性を広げる。女性ならではの気遣いのある、企業的な農業体へ発展させる。大型倉庫の建設やフォークリフトを導入し省力・効率化を目指しています。
みかんの素晴らしさや美しさを沢山の人に伝えるため、SNSで発信しています。また、加工品製作、事務作業のほか、積極的に勉強会に赴き、自己啓発にも努めています。休日には、家族や友人と出かけ、ショッピングやカフェを楽しんでいます。
農業には魅力がいっぱいありますが気づきにくいものです。私自身も外から農業を見つめることで、新たな気づきがあり、世界が広がり楽しくなりました。農業とは多岐の分野を網羅するマルチな職業であり、やりがいのある面白い職業です。みなさんも農業の魅力を見つけ、あなたならではの農業をはじめてみませんか。
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