生産者の紹介

親子3代、地域に根ざした酪農経営

今治市

八木 将弥

さん

経営状況を教えて下さい

経営規模は搾乳牛約30頭、育成牛等約20頭の計約50頭。つなぎ牛舎による飼養を行い、1日の乳量は約600キロ。 乳牛のエサとなる自給飼料を約1.5ヘクタールで栽培している。 労働力は経営主夫婦と父親の3名。

就業のきっかけや経緯は?

小さい時から身近な存在として牛に親しんでおり、小学校高学年になる頃には漠然と自分が後継者になるという自覚があった。 中学2年生の時、酪農学園大学を知り、同大学附属高校のオープンキャンパスに体験入学した際に、実家の酪農を継ぐことを決めた。 酪農学園大学を卒業後、後継者として実家に戻り就農。

ふだんの仕事内容は?

搾乳、糞出し、子牛の世話、堆肥生産、飼料配合などの作業を3人で分担して行っている。 2022年から岡山理科大学獣医学部と連携し、週に1回、大学から学生が牧場に来て、診察や採血等の実習や研究の協力をしている。 大学からのデータ提供によりエサの配合割合を変えるなど、飼養管理の改善にも活かしている。

やりがいを感じるのはどんな時?

もともと牛が好きで、体を動かすのも好き。だから仕事は苦にならない。 酪農や農業は自分の時間が作りやすいところが魅力。早めに仕事を切り上げて、趣味を楽しむ時間を作ることも自分の裁量でやりやすい。

これからの目標は?

牛の繁殖成績があまり良くなかったため、岡山理科大学から提供された血液データを確認すると、粗飼料が不足していることが判明した。今後、エサの内容を変更して乳牛の身体づくりをしっかり行い、繁殖成績を向上させていきたい。

PRIVATE

夫婦2人ともゲームが好きで、出会いのきっかけもゲームでした。一緒にゲームをすることが仕事の良い息抜きになっています。 夫婦とも動物好きで、ペットとして、ネコ、ウサギ、トカゲ、ヘビなどを飼っており、24時間動物に囲まれた生活を送っています。

これから就労をめざす人へ

最近は資材高騰で経営状況は楽ではないが、この仕事が好きな人ならきっと続けられると思います。 体験や研修などで、知識・技術を身につけてから就農するという道もある。色んな制度をうまく活用して就農につなげて欲しい。

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