Iターンで憧れの農業を仕事に
今治市
農
藤田 浩一郎・朝子
さん
経営状況を教えて下さい
大玉トマトを施設栽培しています。現在の経営規模は、2,200㎡でエコえひめ農産物としてJA出荷しています。雇用はなく、夫婦二人ですべての作業を行っています。
就業のきっかけや経緯は?
出身は千葉県で、妻の故郷である今治市で2010年に就農しました。夫婦ともに非農家の育ちで農業に触れたことのない、まったくの初心者でしたが、農業への憧れがあり約1年間の研修期間で栽培技術、農業に対する姿勢などを研修先農家から学び、地域の人の協力もあり就農することができました。
ふだんの仕事内容は?
9月上旬定植~翌7月中旬収穫終了の、準備・片づけを含めるとほぼ1年間かかる作型を夫婦2人の労力で行っています。栽培作物は大玉トマトのみで、代わりとなる収入源が無く失敗が許されない緊張感はありますが、計画を立てやすく経営資源を集中できるという利点もあります。
やりがいを感じるのはどんな時?
所属するJAトマト部会をあげて取り組んでいるエコえひめ認証による特別栽培や、ヒートポンプ導入、CO2施用によるハウス内の環境整備など、生産技術の向上に取り組み生産量の増加や売り上げに結びついたときやりがいを感じます。
これからの目標は?
まったくの初心者が先輩や仲間から技術を教わり、地域の人に農地や住居を確保してもらい、農協や国の制度で施設や機械を揃え、などなど…多くの人に助けてもらってきて今があります。そのぶん、次の農業を志す人たちの手助けになれるようになりたいです。
栽培期間中はハウスから離れることが難しく休みは不定期ですが、終了後次の準備の間である8月のほぼひと月がリフレッシュのための夏休み期間です。海や山、旅行へと子どもたちと一緒に1年分遊び倒します。
2021年から22年かけて進学のため2人の子どもが家を離れ、夫婦だけの生活になりました。1日の時間の使い方が大きく変わり、余裕が出てきて嬉しいやら寂しいやら。
農業は成功も失敗もすべて自分の責任、シビアな世界だけれどもうまくいった時の達成感は何事にも代えがたい、やりがいのある仕事です。規模も生産品目も経営形態も人それぞれ、自分に合ったやり方を目指していくことができます。一緒に頑張っていきましょう!
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