仲良し夫婦による酪農経営
西予市
農
楠 亮
さん
経営状況を教えて下さい
酪農経営を西予市野村町で夫婦2人で行っています。現在経産牛 37 頭、育成牛 20 頭を飼育しており、年間搾乳量は約 410 tです。飼料の自給を行うため5.8haで栽培(デントコーン、ソルガム)
就業のきっかけや経緯は?
長男でもあったため、酪農を継ごうと思いました。野村高校畜産科を卒業後、北海道の酪農家で3年間実習を行った後、帰郷しました。 その後実家の酪農経営と臨時ヘルパーを5~6年したのち、28歳で就農しました。
ふだんの仕事内容は?
経営牛一群飼いですが、個体ごとに搾乳量をみて餌の量を調整するなど個体管理を行っています。自給飼料生産の圃場の肥料として利用するため、堆肥の保管場所を確保し良質な堆肥作りに努めています。
やりがいを感じるのはどんな時?
購入乾草の高騰から、飼料費の低減を図るため自給飼料生産に取り組んでいます。飼料の収穫調製作業は家族労働では負担が多いため、地域内の作業受託組織に依頼することで、家族の労働負担を下げています。これらのことから良い牛が育ち乳量が多く取れた時にやりがいを感じます。
これからの目標は?
今後、経産牛 50 頭の規模に増頭を行いながら、1頭当たり年間乳量 10t まで持って行きたいです。また、将来的に妻とともに”仲良く牧場経営を行っていければいいな”と考えています。
地元のイベントに子牛を連れて行き哺乳体験をしてもらったり、地元小学生に出向き酪農の仕事の話や模型を利用した搾乳体験などの食育教育活動を行っています。また、牛乳や乳製品の消費拡大に向けたPR活動等を積極的に行っています。 牛の角で怪我することがあるため、若い農業者と「道野々角焼団」を結成し、高齢農家の除角作業を請負っています。(25年目)
子たちが大人になって酪農をするかは本人次第ですが、将来酪農をしたいと思えるような経営を今後も目指していきたいと思っています。新規就農される方へ、酪農は設備投資・牛の導入の初期投資、生き物を扱うため色々な知識が必要です。心して就農の検討をして下さい。
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