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公開日

2024/03/31

愛媛県立西条農業高等学校 森林林業教室

 令和5年7月27日(木)、愛媛県立西条農業高等学校環境工学科1年生の生徒28名を対象に、林業に興味関心を持ってもらい、将来の進路や職業選択に繋げてもらうことを目的に「森林林業教室」を実施しました。
 今回は、木が伐られ、製材され、住宅に使われるまでの一連の流れを見学するバスツアーです。



 当日の朝、学校からバスに乗車し、いしづち森林組合さんの作業現場へ向かいます。いしづち森林組合さんは、西条市と新居浜市で伐採から材の搬出、植栽、下刈り等の保育作業まで、幅広く尽力されています。
 現場では、実際にチェーンソーによる伐倒や、高性能林業機械のプロセッサを使って一定の長さに切り揃える玉切り作業を見学させていただきました。
 生徒の皆さんも初めて見る木が倒れる音や迫力に歓声が上がり、林業機械の大きさにも興味津々でした。

 続いて、伐り出された木材が集積される原木市場「円山ウッドヤード」を視察しました。原木市場は、各地から伐り出された様々な長さ、太さの丸太が集まり、サイズごとに選別し、製材所や工務店に販売します。西条市や新居浜市などから集められた原木が集まったこの場所で、生徒たちは積み上げられた材を触ってみたり、1本何円かクイズをしてみたりと楽しみました。

 午後の部は、原木市場の丸太が製材され、ひき板や柱材になる工程を見学するため、株式会社サイプレス・スナダヤさんを訪れました。株式会社サイプレス・スナダヤさんは、1日5,000本の丸太を製材する加工技術を有し、また、原木丸太からCLT製造までの一連の工程を同工場内で行っています。CLTとは、ひき板を繊維方向が直交するように接着剤で貼り合わせた木材製品のことです。

 この日は日中の気温が30℃を超える猛暑日でしたが、暑さに負けず、広い工場内を歩き回り、生徒たちは熱心に説明を聞いていました。
 工場見学の最後には、生産本部長から会社説明と合わせて、当工場で働いている西条農業高校OBの先輩からも貴重な話をいただきました。

 最後に訪れた場所は、西条市にある株式会社新日本建設さんのモデルハウスです。製材された木が柱となり、床となり、梁となってふんだんに使われており、木の香りや温もりを体感できたと思います。

 今回の森林林業教室を通して、生徒さんが一人でも多く「森林」や「林業」に関心を持っていただけたら幸いです。今回ご協力いただいたいしづち森林組合、株式会社サイプレス・スナダヤ、新日本建設株式会社の皆様、本当にありがとうございました。

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