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公開日

2022/09/04

【レポート】西条農業高校 林業インターンシップ

8月9、10日の2日間に渡り、西条農業高等学校環境工学科環境科学コースの2年生7名を対象に“林業インターンシップ”を実施しました。
同インターンシップは、周桑林業研究グループと県東予地方局の共催により、森林に対する理解促進や林業という職業への関心を深めてもらうため、同校の学校林を活用して毎年開催しています。



〈1日目:8月9日(火)〉
1日目の朝、学校林の管理棟に高校生7人が集まってきました。県の職員からオリエンテーション・注意事項等の説明を受けた後、防護ズボンを着用して現場に向かいます。

まず、林業研究グループの方から、持ち方やキックバックの防止などチェーンソーの安全な使い方について説明がありました。全員が初めてチェーンソーを触り、初めてエンジンを掛けました。一人ずつ丸太を切ってみますが、みんな腰が引けています。「重たい」「しんどい」「怖い」などの感想が大半を占めます。

午後からは、3班に分かれてヒノキの間伐を行います。
林業研究グループの方が、伐倒時の退避方法や受口と追口を熱心に教えています。
学校林のヒノキは、約60年生で胸高直径が30センチメートルくらいあります。正直、初心者には大き過ぎるかもしれません。苦労しているようですが、時間を掛けて無事倒せました。(途中、掛かり木になります) みんな木が倒れる音に圧倒されています。

間伐の次は、林業機械(グラップル)の操作体験です。重機に乗るのは初めてですが、コックピットはゲーム感覚で楽しそうです。
扱う重機は実際に現場でも使われている7tクラスの本格派です。

マスコミからの取材に答えて1日目は終了です。



〈2日目:8月10日(水)〉
2日目は、最新の林業技術や木材の流通等について学びます。
昨日はチェーンソーで木を倒しましたが、現在は高性能林業機械で楽に木材の生産ができることや、ICT技術やドローンを使った森林調査についても説明を行った後、学校のグランドでドローンの操作体験です。

半分の生徒が農業用や撮影用ドローンの操作体験があるそうで、時代を感じます。次は、市場へ移動です。森林組合の職員から木材の規格や流通について説明がありました。生徒からは「1年間にどれくらいの原木を扱うのか」「丸太1本の値段はいくらか」などの質問がありました。

インターンシップの最後は、今年の4月に同校から森林組合へ入社した先輩との意見交換です。ちなみに先輩は2年前のインターンシップの経験から山の仕事を就職先に決めたそうです。この中からも森林や林業に興味を持ってくれる生徒さんが出てきてくれると良いですね。

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