公開日
2023/03/07
作業道作設技術研修会
森林整備や木材を搬出する上で、作業道は必要不可欠です。単に道をぬけばいいというものではありません。山をしっかりと見て、地形や土質にあった道づくりを行う必要があります。
そこで、丈夫で壊れにくい道づくりについて、徳島県の橋本林業 代表 橋本光治氏を招き、丈夫な道づくりの技術を学びました。
研修会は、令和4年8月22日(月)~8月24日(水)に北宇和郡松野町山林において、林業事業体や森林組合、市町林業担当職員など計30名の参加を得て実施しました。
まず、橋本先生から、丈夫な道づくりと私の林業経営と題して、道づくりに没頭した日々や何回も失敗を繰り返して、やっとここまで来たこと、更には、丈夫な道づくりの極意をお話ししていただきました。
その後、現地で山の見方、路網計画の選定方法、水の流れを十分把握しておく必要があることを教えていただきました。
実際にバックホウを使った道の開設を実践していただきました。先生は、路肩の処理やヘヤピンカーブが得意で、路肩の処理については、丸太積み工法を取り入れた施工方法を参加者全員で行いました。
また、根株の処理についても、その考え方ややり方など教えていただきました。
線形を考える上で、水みちや破砕帯、崩壊地などを避けること、切高は、直切りで1.5m程度に抑えることなど丈夫で壊れにくい道づくりのポイントを知ることが出来ました。
参加者からは、「後々のことを考えると、コスト面等に響いてくるので、丈夫な道づくりをしなければいけないと痛感した。」先生からは、「手間をかけることを惜しまない。」「自分の山であればみんな丁寧に道づくりをすると思う。その気持ちを忘れず、道づくりに励んでもらいたい。」とのコメントをいただきました。
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